設計から竣工までの流れ

設計から竣工までの流れ
設計から竣工までの流れ
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お問合せ

新しい建物の第一歩は、ご連絡をいただくことから始まります。
ホームページをご覧になっていただき、地域に密着した伝統工法を採用し、無垢の木や土壁といった自然素材を使うといった建築設計手法に興味をお持ちいただけましたら、お問い合わせフォームからご相談ください。

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ご相談・ヒアリング(無料)

どのような考えをお持ちでいらっしゃるのか、日々の生活とか生活廻りのことなど、ソフト面のお話をお聞かせいただきます。スケジュールや予算などのハード面を確認した上で、何を重視しているのかを確認し整理していきます。

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敷地の確認

ご相談いただいた後、敷地をご案内いただきます。STEP2のご相談で基本的なお話をお聞かせいただいた後、毎日のように思考が働き、建物のあるべきイメージが湧いてきます。敷地をご案内いただくことで、さらにアイデアが見えてきやすくなり、建物のイメージが膨らみます。
敷地内の高低・樹木他の既存部物、敷地境界の擁壁などの状態、隣戸の状況や良好な借景や眺望方向、道路との関係、方位や日照の状況、あるいは給排水・ガス・電気他の引き込み状況など、設計に関わる、敷地や周辺環境の状態や特徴を確認します。

STEP3~7の基本計画(敷地確認・法的な基本条件調査・基本プラン作成・打合せ・概算工事金額の提示)費用として、基本計画相談料100,000円(税別)が必要になります。

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法的な基本条件調査

敷地が持っている法的な条件を調べます。建築基準法や関係法規・条例・都市計画法等によって、隣の家や道路との関係から、その土地に建てられる建物の輪郭・高さや大きさの制限を受けます。
これらの条件をクリアして初めて建築が可能になります。特に、建て替えの場合は、建築基準法の施行・改正等により現況と同じ規模の建物が建てられない場合もありますので注意が必要です。

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基本プラン作成

全体のアイデアを配置する上で、敷地で確認した内容や基本条件などを、敷地図に落とし込んでいきます。山が見える、大きな樹木がある、隣家の位置や窓の配置、土地の高低差、窓が取れないと言ったことなどです。この敷地図に、イメージした建物のスケッチを、フリーハンドで描き込んでいきます。

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打合せ

基本スケッチを基に、打合せを行います。基本スケッチに加えてパースなども作成しますので、建物が現実的なものとして認識していただけます。初めてお会いした時より、なおいっそう具体的で重要なお話が聞けるようになります。

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概算工事金額の提示

基本的な建物のイメージを打合せして、建築の方向性が決まったら、工事費の概算を組み、お伝えします。

ご相談(無料)・基本計画

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概算工事金額の提示と設計契約

設計内容を確認していただいた上で、お互いがこの先も安心して建物づくりを進められるように、設計監理契約をしていただきます。

設計監理料は、住宅の場合工事金額の12%です。設計監理料には、基本設計料・実施設計料・工事監理料が含まれます。
設計料の30%は設計契約時に、設計料の40%は実施設計完了時に、設計料の30%は建物竣工時にご請求となります。

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基本設計

基本設計

基本計画のスケッチを基に、CADで一般図(配置図・平面図・立面図・断面図)を作成します。屋根の形状や屋根材、室内の仕上げ材の基本的な方針を決めていきます。

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敷地測量

測量をしていない敷地では、測量会社に依頼して敷地測量を行います。
境界線の杭が入っていない場合は、敷地所有者に立ち合いを依頼して新しく杭を入れます。
敷地測量を行うことで、地盤の高低差が明確になるため、設計を進める上で設計上とても有意義です。
費用は別途かかります。

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地盤調査

地盤の強度は、建物の構造、プランなどに大きく関係しますので、必ず調査を行っておく必要があり、そのための費用も別途発生します。調査の結果、軟弱な地盤の場合には、建物構造に応じて、地盤改良や杭工事が必要になります。それらの費用を節約する為に、限られた構造しか選択出来ないこともあります。調査方法には、木造住宅の場合、簡易なスウェーデン式サウンディング試験が一般的ですが、他に平板載荷試験、ボーリング試験などの精密な方法もあり、それぞれ費用も大きく異なります。建物の構造や法的な規定に基づく最適な試験を選択することになります。

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実施設計

建物を造る上で、より詳細な図面が必要になります。平面詳細図・展開図・建具表・家具図・天井伏図・仕上表などを作成します。構造的な安全を確かめるために、構造計算を行います。コンセントやテレビジャックの位置なども決め設備図を作成します。

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工務店の選定

建て主さんにお知り合いの施工会社があれば、そちらを優先します。住宅の場合、特にご紹介がなければ、ネットワークでもご紹介している「工作舎中村建築」や、中村さんの仕事仲間に施工をお願いしています。

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見積り

実施設計図の内容を基に、工務店に見積り依頼します。見積書が提出されたら、金額を確認し、見積り内容を精査します。予算オーバーになってしまった場合、見積り金額を下げる努力が必要です。設計変更を行います。

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確認申請

建物を建設する場合、その土地に建物が建設できるかどうか、審査機関に確認申請を行い、審査が行われます。

確認申請料及び検査費用は、別途必要になります。

基本設計・実施設計

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工事請負契約

見積・総予算等の調整が完了したら施主と工務店との間で工事請負契約を締結します。
設計事務所は、設計監理者として、工事請負契約に立ち会います。

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地鎮祭・着工

工事を始める前に土地を清め、工事の無事と建物の安全や繁栄を祈ります。建物の位置を確認していただき、近隣への挨拶・説明を行います。

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建前・上棟式

建前とは、建物の土台・柱・梁・・・を意味します。 最も高い位置の木を組むことは、建物の骨組みを組み終わるということになり、お祝いを兼ねて、「上棟式」を行います。

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色決め

キッチン、浴室や洗面など、色を選択できる場合が多々あります。色は、原則として、建て主さんの好みを優先します。ただし、色の選択によっては、建物全体のイメージを損ねてしまう場合がありますので、全体をコントロールする必要があり、的確なアドバイスを惜しみません。

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外装・内装工事

棟上げの後、屋根を葺いて、サッシを取り付け、外壁を施工します。室内の電気配線や配管工事を進めながら、室内の内装工事を進めます。キッチンや浴室のユニットが取り付けられ、床のフローリングが貼られます。壁や天井も仕上がっていきます。是非、現場に足を運んで頂き工事の状況をご体感ください。

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補助金申請

市・県・国などや公庫などの公的機関から、建物を建てる際の補助金を利用されるケースが増えていますので、資料作成にご協力をいたします。作成費用は有料です。

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竣工

いよいよ待ちに待った新しい家の完成です。確認機関による完了検査を受けた後、施工会社から引渡しの手続きや鍵の引渡しがありますので、設計監理者として立ち合います。

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竣工後1年検査

建物の引渡しの1年後に、工務店と一緒に検査を行います。不具合などがあれば確認し、対応方法を考え、工務店に対応していただきます。1年検査の費用は無料です。

施工監理(工務店が施工する建物の現場監理を行います)