豊田市の矢作川流域の山中で行ってきたツリーハウスづくりも6年以上を経過した。
地域で入手できる材料を活かしながら、月1回の作業を積み重ねここまで来た。
建築の設計は、図面を書きデザインすることが本業で、実際に手を動かすことは職人さんたちの領域である。
自分の手を動かし何かをつくることは犯してはいけない領域のように感じているが、本来設計者もそのものの本質を知るためには手を動かし、そのものの持つ本当のところを知ったうえで取り組むべきだと感じている。
そんな思いも重ねながら、ツリーハウスづくりに通っているが、実感としては数字ではない自然の持つ巾の広さや可能性に気付くかされる。
自分の中で熟成されたこの経験は、実際の設計に深みを与えるであろう。